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視察研修3日目は、琵琶湖畔の長浜市のホテルで目覚める。抜ける様な青空で、風も穏やかです。長浜港からクルーズ船で約30分の竹生島へ。島全体が神域(パワースポット)の竹生島は、桟橋のすぐ目の前に165段の急な石段が現れる。この石段の往復に自信のなかった私は、工事中ながら「国宝の唐門」を抜け、「船廊下」を通って、「国宝の都久夫須麻神社」へ。「唐門」では、修復中の屋根に使う檜皮葺を奉納させていただく。
ここの神社本殿前の「龍神拝所」では、名前と願い事を書いた2枚の「かわらけ」を下の鳥居に向かって投げて、「かわらけ」が鳥居の間をくぐると願いが叶うと言われている。挑戦したが、鳥居の手前で失速。
151003竹生島151003檜皮葺奉納
151003かわらけ
151003かわらけ投げ
竹生島には、次から次と観光船で観光客・団体客・教育旅行生・外国人旅行者などが上陸し、桟橋前の石段を登って行く。午前中に長浜に戻って、まち歩きを楽しむ。長浜は、街中の【黒壁】を中心とした街づくりで、全国的に有名です。
黒壁に行く前に、真言宗大谷派長浜別院の「大通寺」へ。「ながはま御坊表参道」から「博物館通り」にかけて、【アートインナガハマ(長浜芸術版楽市楽座)】が開催され、たくさんのクラフトショップ店が並んでいる。
楽市楽座の終盤に【長浜曳山博物館】を見学。映像シアターで映し出される子ども歌舞伎の映像には惹き込まれます。館内の展示パネルには、『曳山まつりと長浜のまちづくり。まちづくりの中心として子どもたちが主役のまち。』と書かれていて、長浜の人達が、子どもたちを立派な後継者、歌舞伎役者として教え、育てていることが伝わる。羽柴秀吉によって作られた城下町・長浜は、御坊表参道・博物館通り・大手門通り・北国街道等が、多くの観光客で賑わってる。
151003黒壁
151003子ども
まち歩きを楽しんでいると【北国街道 安藤家】を見つける。一見して、昔の豪商を忍ばせる建物だ。福島県から来たと話すと、係りの方が“この安藤家は、福島市の【百貨店 福島中合】の創業者です。”との話しに驚く。
確かに館内にも、その説明パネルが展示されている。室町時代から続く旧家が、長浜から遠く離れた福島市で185年前に呉服商を始め、その後百貨店となり、現在も東北・北海道に店舗を構えている。
まち歩きの途中で、「黒壁ガラス館」前になる【分福茶屋】で一休み。人気の焼き餅とみつ豆の「分福セット」をいただく。その時、お店の方が“お好きなお席にどうぞ”と、案内してくれた。“空いてるお席にどうぞ”とは、良く聞くが“お好きなお席に‥”の言葉の方が、うれしく感じた。
151003安藤家
151003分福茶屋