「ふくしま農と食のデザインキャンプ」-山形県視察研修
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▽<6次産業化貸工房/6次産業化共同利用加工場>などを視察中。

▽郡山駅~二本松駅で参加者が乗車して出発。山形道では、両側に雪が残っています。昼前に、最初の視察先の「庄内町新産業創造館 クラッセ」に到着しました。「クラッセ」は、米倉庫を改修した巨大な建物で、「農・商・工・観」連携の6次産業化の新たな拠点施設として、大きな関心を呼んでいます。
施設には、<6次産業化貸工房/6次産業化共同利用加工場/貸オフィス/なんでもばざーる あっでば/レストラン やくけっちゃーの/カフェ 余目製パン/庄内町情報館>が入っています。

▽JR余目駅前の「クラッセ」は、室内温度を低温に保つため『能登瓦(白瓦)』を使用しています。その前で、参加者と庄内町からの参加者さん等で、記念撮影。

▽「庄内町 クラッセ」の次に向かったのは、山形県真室川町の伝承野菜農家「森の家」です。一子相伝の種芋を真室川の大谷地の畑だけで受け継いできた伝承野菜が『甚五右ヱ門芋(じんごえもんいも)』です。「森の家」から車で芋畑の視察へ。

▽「森の家」は2015年に『農家の家[森の家]』でグッドデザイン賞を受賞しています。「森の家」のWEBサイトの『森の家のこと』で佐藤春樹さんが、[巡りゆく季節とともに巡り巡って。たぶん、これからもずっとずっと「森の家」は「森の家」。自然の懐で、土と暮らして、生きていきます。(森の家WEBサイトより)]と書かれています。私達の視察研修も短時間でしたが、参加者全員が佐藤春樹さんの生き方、農業への取り組み姿勢、伝承野菜のブランディング、地域やお客様の巻き込み方、情報発信力など、生産者にとって必須のスキルを実践されていて、大変嬉しい出会いになりました。秋に開催される「芋祭」、大変興味があります。ありがとうございました。

▽山形県視察研修は、初日から大きな成果があり、参加者さんも満足のご様子。宿泊先は、将棋の駒で有名な天童温泉のホテル王将です。入浴~夕食・交流会後も、廣田講師からの【りんごを高く売るにはどうしたらよいか?その戦略を述べよ。】のお題に対して、参加者の回答を元に夜遅くまでディスカッションが続きました。

▽視察研修2日目は、山形市の「東北芸術工科大学共創デザイン室」さんを訪問しました。山形県に“芸工大”さんがある事は、地域にとって、生産者や製造業者、販売者にとって、大きな力になっていると推測して、今回の視察先に選ばしていただきました。『クライアントの皆さま方に見守られ、学生たちは、実践的な学びを積み重ねていきます。そして、「想像力」と「創造力」に磨きをかけ、それを地域に還元いたします。』(WEBサイトより)この文の様に「地域と共に創る」活動が、地域はもちろん、入学者にも支持されています。グラフィックデザイン学科赤沼准教授から、多くの事例紹介をいただきました。

▽本事業である「ふくしま農と食のデザインキャンプ」の求めるテーマ『戦略デザインとは?課題解決にデザインの力』の事例を交えての講義に、廣田講師や参加者からも積極的な質疑応答が交わされました。

▽赤沼先生の講義や地域連携推進課のO様、E様のご案内で大学内を見学させていただきました。研修後は、学生気分に戻って、学生会館内の「学生食堂」でのランチをいただきました。1Fには大食堂、2Fはベーカリーカフェが入っているおしゃれな学食です。

▽山形県での2日間の視察研修も無事終了し、福島への帰路の途中に高畠町にある「セゾンファクトリー」を見学。ここでも商品デザインなどを真剣に観察していました。今回の山形県視察研修も、長距離移動でしたが、山形県らしい<産(民間)×官(行政)×学(大学)>の現場を観れて、学びになりました。視察先の方々、受け入れ準備をしていただいた方、そして長距離運転のドライバーさん、ほんとうにありがとうございました。

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